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VR手話について考える感音性難聴者の視点

VR 手話について考える感音性難聴

皆さん!こんにちは!

VRC ライフを楽しんでいますか?

今回は、VRChatで独自に発展してきた「VR手話」というコミュニケーション方法について、ろう学校を卒業した感音性難聴者である筆者の視点から深く考察していきます。

筆者は中学・高校の計6年間をろう学校で過ごし、さらに VRChat で約3年間、手話コミュニティの中心で活動してきました。

その中で見てきた現実、葛藤、コミュニティの成長と衝突、そしてVR手話ならではの文化——そうしたものを総合的にまとめた内容になっています。

今回の記事の内容は……
  • VR手話は「日本語対応手話」をベースに発展してきたこと
  • 日本のVR手話を最初に作った人物は、“ある難聴者のVRユーザー”であること
  • VR手話の歴史、発展の背景、そして現在の講師たちの活動
  • 手話をめぐる価値観の衝突と、筆者が感じた「言語の自由」についての考察

こんな感じでしょうか?

「手話」に関する議論は現実世界でも賛否両論があり、文化、アイデンティティ、言語の捉え方などの面からも非常に繊細なテーマです。

今回、筆者自身がVRChatで活動する中で「日本手話 vs 日本語対応手話」という意見をX(Twitter)で見ることが多く、その渦中で複雑な思いを抱いてきました。

X(Twitter)でみた意見も含めて、今回の記事では「VR手話」という言語文化を正しく理解できるよう、できるだけ丁寧にまとめていきます。

もし、何か意見や不明点がございましたらぜひとも下のコメント欄に書いていただけると幸いです。

過去 VR 手話に関しての記事一覧です。こちらにもぜひお読みください▼

【VRC】VR手話について|ろう学校卒業の感音性難聴者が考察
【VRC】手話って本当に難しい?初心者が始めるスタートガイド
【VRC】手話って本当に難しい?初心者が始めるスタートガイド
【VRChat】デスクトップ勢にも VR 手話学べる!?
vrchat-mute-must-see-a-new-form-of-conversation-with-vr-sign-language
VRChat無言勢必見!VR手話で新たな会話の形を!
【VRC】VR酔いに心配なVR手話学習者必見!おすすめのVRレンタルサイト!
【VRC】VRChatで手話べろう!Quest2で操作方法と表現方法
【VRC】VRChatで手話べろう!Quest2で操作方法と表現方法

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この記事は、VR手話を学びたい人・関心がある人・聴者/難聴者/ろう者問わず多くの人の理解につながることを願って執筆しています。

それでは、さっそく行きましょう!

この記事を読み終えるのに10分かかります。

手話とは?

手話とは?

VR手話を説明する前に、まずは「手話」という言語そのものについて理解しておく必要があります。

ここでは、一般的な手話の概念を簡単に整理していきます。

手話とはろう者がコミュニケーションをとったり物事を考えたりするときに使うことばで、手指の動きや表情などを使って概念や意思を視覚的に表現する視覚言語であり、ろう者の母語です。

全日本ろうあ連盟より

ろう者たちにとっては第一言語であり、コミュニケーションにおいてなくてはならない存在だと捉えます。

手話は音声を使わないだけの「ジェスチャー」ではなく、文法・語彙・表現規則をもつれっきとした言語です。

筆者は中学・高校の6年間をろう学校で過ごしました。

授業中も休み時間も部活動も周囲はほとんどがろう者でみんな自然に手話で会話していました。

「手話べり」(手話でのおしゃべり)と呼ばれる文化もあり、筆者自身も難聴者として手話のおかげで会話がスムーズにできて人と交流する楽しさを強く感じてきました。

手指の動きや表情などを使うだけでなく

  • 顔の表情(眉・目・口)
  • 視線
  • 体の向きや姿勢
  • 動きの強弱・スピード
  • 空間の使い方(位置・距離)

手話はこれらの「非手指動作(NMS)」が文法的な役割を担っており、日本語の「助詞」や「語尾変化」に相当することもあります。

手話=手だけで行うコミュニケーションと思われがちですが、それは大きな誤解です。

特に

  • 眉の上げ下げ
  • 口形
  • 視線の向き

文法の意味そのものを左右します。

これが後ほど説明する「VR手話が現実と大きく異なる理由」の重要な前提にもなります。

日本の手話は2種類存在する

日本の手話は二つ種類が存在する。

日本で使用されている手話には、実はまったく成り立ちの異なる2種類の手話言語があります。

  • 日本手話(JSL)
  • 日本語対応手話(手指日本語

この2つは混同されがちですが、文法・語順・歴史・使用環境がまったく違う別の言語です。

ここからは、それぞれの特徴を整理していきます。

日本手話(JSL)とは?

日本手話は ろう者を中心に受け継がれてきた“自然言語” です。

日本語とはまったく異なる文法体系をもち、手・顔・身体の動きを組み合わせて表現します。

そのため、習得するのに大変難しいかと思います。

1878年(明治11年)、古河太四郎という元小学校教員が京都盲唖院を設立し、そこで集められたろうの子どもたちが使っていた ホームサイン(家族内サイン) を基礎に、手勢法(しゅせいほう)を用いて教育が行われました。

その手勢法が現在、標準手話として日本手話を原型となっているそうです。

京都盲唖院の設立者、古河太四郎は聴者で手話はできませんでしたが、ろうの子どもたちが使っていたホームサインをもとにした手勢法で子どもたちに教えていました。

※日本手話と日本語対応手話(手指日本語) 生活書院 木村晴美 P18より

Webからも書籍からも古川太四郎についての資料から確認した感じ、どうやら家族しか通じないコミュニケーション「ホームサイン」という方法でしてきたろうの子供たちと京都盲唖院の設立者で聴者である古河太四郎と「日本手話」を誕生した感じですね!

今では若い世代のろう者ではあまり使わない(ただし、デフファミリーの人は使っている可能性あり)傾向があり、日本手話とろう文化を消滅してしまうのではないかと危惧しており、存在を再認識しようと動いています。

古川太四郎とは……?

小学生教員時代に聾唖の生徒が手話を着眼し、三人のろう者の子供を受け入れ、日本初の聾学校「京都盲唖院」の設立しました。

その後、31人のろうの子供たちを集められたという功績があります。

※画像 京都府教育員会より

↑タップすると詳しい内容が見れるよ!

日本手話は日本語と同じか?

まったく違います。

日本手話は日本語とは独立した言語であり、日本語をベースに作られたわけでもありません。

  • 文法構造が異なる
  • 主語を明確にしなければならない
  • 表情(非手指動作)が文法的役割を持つ

この点が特徴です。

日本語対応手話(手指日本語)とは?

日本語対応手話は、日本語の語順に合わせて手話単語を並べる表現方法です。

中途失聴や難聴者・手話を初めて学ぶ人として分かりやすいという利点があります。

筆者がろう学校に通っていた時も、主にこの日本語対応手話を使っていました。

1963年(明治38年)に京都で初めて手話サークルが作られた以降、ろう者が普段話している手話が日本語対応手話の可能性あると書かれていた。

1963年(昭和38年)に京都で初めて手話サークル「みみずく」が作られ、1968年(昭和43年)には厚生省による手話奉仕員養成事業が開始され、全国各地で手話講習会が始まりました。

昭和40年代を境に手話学習者の人口が一気に増えることになります。

しかし、この時に導入された手話の多くは、聾者が普段話している日本手話でなく、手指日本語だった可能性があります。

※日本手話と日本語対応手話(手指日本語) 生活書院 木村晴美 P18より

簡単に言うと、いつ・どこで・誰が作られたかは明確な記録はないということなのです。

そうなると、誰が作ったというより聴者とろう者と交流していくうちに自然に生まれた言語、「自然言語」の一つじゃないかと思います。

筆者は幼稚園・中学・高校時代にはろう学校に通ったことあり、当時は教師も生徒全員日本語対応手話で会話してきた環境の中で身についてきました。

去年まで筆者は使ってきた手話は日本語対応手話であることはあまり意識していなかったのですが、日本手話という存在は全く知りませんでした。

日本手話はもともと聴者が作ったのが意外!

VR 手話とは?

VR 手話とは?

ここまでで手話の基本的な概要は把握していただけたと思います。

次はいよいよ本題である 「VR 手話(Virtual Sign Language)」 について解説します。

VR 手話の定義

VR 手話とは、VRChat のようなソーシャル VR プラットフォーム内で、HMD(ヘッドマウントディスプレイ)やコントローラーを使い、限られた指・手の動きを組み合わせて表現する手話のことです。

つまり、「現実の手話をそのまま再現したもの」ではなく、VR という環境に最適化された“別物の手話表現” です。

VR 手話が現実と異なる理由

  • VRChat にいるアバターの手は現実のように表現できず、限られた表現をしている
  • 片手で表現できない指文字は、もう片方の手で補助する必要がある
  • 関節の角度・動きの微調整ができない
  • 本来重要な “顔の表情” を自由に変えられない(眉・目・口による文法が使えない)

特に指文字の「ら」は特殊な指動作が必要なため VR ではほぼ再現不可能です。

(例外の場合あり:「ら」を表現できるアバターを確認できました)

それでも VR 手話で会話が成立する理由

アバターの機能的制限はあるものの、手話ユーザーたちは工夫を凝らして会話を成立させています。

実際に、VR 手話を使って手話検定に合格したユーザーが 10 人以上存在 しており、「VR 手話=劣化版」というわけではなく、十分に学習効果のある言語となっています。

現実の手話と VR 手話を混同してはいけない理由

VR 手話は便利で楽しいコミュニケーションツールですが、“現実の手話とは別物” です。

そのため、現実の場で VR 手話の癖を使ってしまうとろう者から「何その表現?」と怪訝な反応をされる可能性があります。

特に表情(非手指動作)が表現できない点は、現実の手話との最大の違いになります。

VR 手話の歴史と発祥

VR 手話の概要
いつから VRChat に VR 手話が登場した?2018年
初めてVRCで日本手話講座イベント開催した人は?匿名(難聴者)さん
現在VR手話イベントを開催しているグループは?VRC 手話ポータル こねくと/手話サロンなかよし「JSL」/Helping HandsのKSL・BSL・ASL
VR 日本手話で言語の種類は?日本手話・日本語対応手話
VR 手話で会話できるメーカーは?Index・Quest2/3/3s・PICO

ラファエル氏が公開した note によると2018年ごろにアメリカのろう者が ASL ( アメリカ手話 )をベースに作られていたようです。

これは新型コロナウイルスより前の話であり、VRChat の普及とともに手話が自然に広がっていったことがわかります。

2022 年、ラファエル氏は「日本の VR 手話の第一人者」として活動を開始しました。

しかし筆者自身の調査では…

ラファエル氏よりも前に、VRChat 内で日本手話(もしくは日本語対応手話)を用いた学習会をすでに開催していた人物が 2 名存在していた。

という事実があります。

VR 手話はどうやって表現できているの?

VR 手話はどうやって表現できているの?

では、 VR 手話はどうやって表現しているでしょうか?

過去の記事にも同じ動画を提供しています。

現実の手話と VR 手話との比較 その壱の動画をご覧になったように指文字の「あ」と「さ」はどのアバターの手の表現が基準であって、現実と全く同じ表現が可能です。

「ありがとう」もそのまま表現できます。

最後の「こんばんは」は夜または暗い+あいさつの組み合わせで表現しますが、 VR と現実と比較すると「あいさつ」の手の表現がどうしても VR の方は完全に閉じてしまいがちな表現になってしまいます。

次に現実の手話と VR 手話と比較して全く異なる表現になります。

どうでしょうか?

指文字の「す」は親指が表現できないため、もう片方の手の指を補う形にしないと成り立ちません。

「え」の場合は、これはラファエル氏が独自に考案した表現で英語の「 e 」の読み方で「え」として表現しています。

もちろん、 VR の海外の指文字の表現は同様です。

また、 VR のコントローラーは限りあるボタンやセンサーがあるためアバターの手の表現の限界もあります。

同時に顔の表情にも影響があり、顔の表情を自由に操作することができません。

手の表現と顔の表情

上の画像には四枚の画像があり、それぞれ VR での手の表現とコントローラー( Quest 2)を操作している画像になっています。

筆者が使用しているQuest 2のコントローラーの場合、ボタンが人差し指に1つ、中指に1つ、親指にはボタンが二つとスティック、センサーが付属しています。

それぞれ操作することによって VR を遊ぶことができます。

Quest 2のコントローラーとアバターの手と顔の表現
画像コントローラーの操作アバターの手の表現アバターの顔の表現
左上の画像ただ持っているだけ卵を持っているような表現無表情
右上の画像握っているグー目をつむっている
左下の画像人差し指と中指を離れているピースウィンク
右下の画像人差し指、中指、親指を離れているパー笑顔

上の表を見ての通り、コントローラーの操作することによってアバターの手や顔の表情を変化することができます。

一般の VRChatter は会話をしながら顔の表情を変化をしたい時にコントローラーを操作して相手に感情を伝えるようにしています。

VR 手話でコミュニケーションをしている VRChatter は VR 上で限りある手の表現を酷使しながらコミュニケーションをとっているため、顔の表情は無視している状態にしています。

そういった理由で現実の手話と VR の手話との違いが明確に分かるでしょう。

▼ VRChat でのコントローラーの他の操作方法はこちらの動画をご覧ください▼

アバターの手の表現や顔の表情の設定ではアバターによって異なります。

説明で登場している筆者が使用しているアバターの手の表現はほとんどのアバターと同じ設定だと把握しておいてください。

言語学習イベントとして VR 手話教室を開催!

言語学習イベントとして VR 手話教室を開催!

VRChat では、これまで複数のユーザーが「VR手話」を使った講習会や学習イベントを開催してきました。

ここでは筆者が調べ、実際に関わってきた範囲で VR手話教室の歴史と、その中心となった人たち を丁寧にまとめます。

また、インタビューもしてきたのでインタビューをもとにまとめてみました!

最初にVR手話講座を開催したのは匿名(難聴者)さん

初めて日本のVR手話講義を開催した様子
初めて VR 手話講義を開催した様子

筆者が調べた限り、 VRChat で最初に公に VR手話講座を開催したのは 匿名希望の難聴者さん でした。

当時は現在のような「VRCイベントカレンダー」「Discord告知」など便利な仕組みがなく、Twitter(現X)やフレンド伝いに地道に告知していた と語ってくれました。

いつからVR手話イベントを開催したか?

2021年9月~2022年2月に「 Hand in Hands 」を開催しました。

2月に一旦休講したけど復帰することなく開催しなくなりました。

VRChat で VR 手話を出来ると知ったきっかけは?

VRC に初めてログインしてからしばらく経ち、手を動かしていくうちにひょっとして手話出来るじゃないかと思ったので、 VR 手話と VR 指文字を作ってみました。

VR で手の動きを実感すると手話出来るのではないかと可能性を感じるのはだれしもありますね!

suiminn04

他の VRChatter も手の表現や撫でる実感をよりよくできるのでは!?と思いますもんね!

イベントは一人で運営し、フレンドたちに VR手話を教えながら少しずつ参加者が増えていったようです。

VR 手話と VR 指文字はどのように考えましたか?

リアルの手話をイメージしてから VRC のハンドジェスチャーを使ってできる限りリアルの手話に近づけるようにして作りました。

当時の VR 手話と VR 指文字は今のと比べて異なるものがあります。

例えば、「し」と「す」の VR 指文字がことなっていて今だと「な」と表してから左指差し指でなの

当時のイベントに参加した人数はどれくらいでしたか?
お手伝いの方とかいらっしゃいましたか?

参加者10人ぐらいいました!

お手伝いさんはいませんでした。

当時の VR 手話はどのように考えましたか?

当時の VR 手話はありませんが、指文字が今のと異なる表現があります!

例えば「し」と「す」の VR 文字が異なっていて、当時は右手を「ふ」を表してから左指差しを「ふ」の右横に添えて表していました。

「ろ」と「ぬ」、「ら」の表現は英語の VR 指文字を参考にして作りました!

あとは、「い」と「ち」の表現は「い」の場合、手をロックンロールの状態でもう片方の人差し指でロックンロールの小指を指していて、「ち」の場合は手をグーになった状態でもう片方の人差し指でグーの小指の位置に指していました。

なるほど!

当時と現在の表現はほぼ変わらないけれど、匿名(難聴)さんなりに作成した表現はやはりありますね!

suiminn04

先に考えてた英語の VR 指文字を参考にしていたのはいい考えだね!

しかし、モチベーション低下や環境の変化により、やがて開催は停止となりました。

開催しなくなったのはなぜですか?

モチベの低下です。

何回か開催しているなかで人が増えなかったのとやる気がなくなっていったからです。

今思うと増えなくても手話を学んでくれる人が居るだけで嬉しいしもっと教えたいと思っています。

当時の僕は今と考え方が違ってたみたいです(笑)

suiminn04

やはりイベント続けるにはモチベーションが必要ですね……

匿名(難聴)

今思うと増えなくても手話を学んでくれる人が居るだけで嬉しいしもっと教えたいと思っています。

当時の僕は今と考え方が違ってたみたいです(笑)

第二の開催者「湯神子イタミ」さん

次に講習会を広めたのは「湯神子イタミ」さん

VR手話の存在が大きく知られるようになったのは、「バーチャルライフマガジン」で紹介された『VRで手話を学ぼう! VRChat手話講習会』 の記事でした。

講師は湯神子イタミさん。

イベント設立・開催した日・コミュニティから去った日は?

2022年に「 VRChat 手話講習会」と言う講習会を開いたが、スタッフをしてくれたフレンドが VRChat を引退。

僕自身もプライベートの都合で VRChat にログインできていない状態でほぼ引退しているため続けられませんでした。

開催したきっかけは?

私は健聴者ですが、かつて1年ほど自分以外のほとんどがろうあ者である環境の中で仕事をしていたきっかけで手話を覚えました。

VRChat を始めて無言勢の方とフレンドとなり、そのフレンドに VR 状の手話を教えたのがきっかけでした。

最初は1対1で VR 手話を用いて会話をしてきました。

そのうち、自分とそのフレンドが手話で会話している姿を見た人達が「面白い」と思ってくださる人が何人かいて、そこから「講習会を開いたら面白いんじゃないか?」と考え講習会を開催しました。

手話講習会でも漫画でも話しているが VR 上で使用する手話は現実の手話と全く違うものなので、現実の手話ユーザーに迷惑をかけないように注意しながら教えてきたようです。

当時、 VRChat で有名な短編実話漫画リーチャ隊長さんが見つけてくれたようで、X(旧Twitter)で公開しました。

suiminn04

リーチャ隊長さんが手話講座紹介してくれた以降、ろう者・難聴者などお会いできたでしょうか?

湯神子イタミ

いいえ、会ったことはありません。

ですが、そう言った障がい特性を持つ人たちに少しずつ知れ渡っているのは存じております。

フレンドと協力しながら VR手話を教えていましたが、こちらもスタッフの引退を機に講習会は終了。

コミュニティから去った理由

単純に環境の違いです。

気兼ねなくVRが出来る環境になればふらっと戻ることはあるとは思いますが、今はそれよりもやりたいこととやらなければいけないことがたくさんあるので…。

開催した日が2月でそれ以降講習会続きましたでしょうか?

スタッフをしてくれたフレンドがVRChatを引退したため、実施していません。

当時と同じ熱量で同じ関係性で手伝ってくれる人がいないので自身で対応するのは無理だと判断し、それ以降は実施する気が起きませんでした。

suiminn04

やはり、イベントを継続するにはメンタルとスタッフの存在が必要ですね……!

第三の開催者であり現VR手話の基礎を作ったラファエル氏

2022年6月、ラファエル氏が「日本語対応手話をベースに、日本のVR手話体系をつくる」という新しい試みをスタート。

もともと VRChat内の国際手話学習コミュニティ Helping Hands に参加していた経験から、自身も日本手話講師として認められ、VR手話教室の開催へと踏み切りました。

当初は海外ユーザー(ろう者・手話話者)に協力を仰ぎながら、ASL(アメリカ手話)を参考に日本版 VR手話を作り上げていったとのことです。

その後、外部からの取材も増え、VR手話は一気に注目を集める存在になりました。

2022年6月にラファエル氏の教室に参加した海外の人が当時の様子を撮影し公開した
ラファエル氏が WATBT ができあがるまでの経緯

WATBT (現こねくと)にいた時に筆者がラファエルにどうやって授業を開いたかと聞いた時があり、本人からは「 Helping Hands に入りたくて、 Helping Hands に所属している代表に申し込んだが断られ、 ASL を学びながら何度も申し込みしたら入れた」と聞いた覚えがありました。

Helping Hands とは……?

VRChat の世界の VR 手話のコミュニティ。

アメリカ手話( ASL )、イギリス手話( BSL )、フランス手話( FSL )、韓国手話( KSL )、ドイツ手話(DGS)、日本手話( JSL )、それぞれ講師が手話学習イベントとして開催し世界中の学習者が集まるコミュニティです。

現在も VRChat にて言語学習イベントとして開催しています。

開催する日にちは Discord で告知しています。

Helping Hands,a D/deaf VR Community

VRChat wiki Community Helping Hands

日本手話講師のテストを受けて、代表に認められてから初めて日本の VR 手話教室を開催したと思います。

当時は、 Helping Hands に所属しているメンバーが対象者に ASL で日本手話を教えてきたと聞きました。

そこから継続して、数々の外部からの取材した様子も公開するようになりました。

2023年1月23日に鷺渡あいりさんが公開
2023年4月7日に猿頭トリートメントさんが生配信した様子
2024年7月31にVket Summer にて出張版手話教室を開催してきました。

その後、ラファエルからねぎさんにスカウトし2022年12月から日本手話講師二人目として誕生。

WATBT にて初めて Youtube のアーカイブとして公開

ねぎさんが手話講師になった後に、筆者は2022年12月に VR 手話の存在を知りラファエルの手話教室に初めて参加したと思います。

その後、ねぎさんの手話講師のサポート役になり数か月後に筆者から講師になることを申し込み、3人目の手話講師として誕生しました。

本ツイートでは削除してしまったが、 Youtube に記録していました
WATBT にて初めて Youtube のアーカイブとして公開

ラファエルと筆者たちは2022~24年まで WATBT のイベント主催として日本語対応手話を教える活動してきました。

現在の VR 手話講師たちはどうしている?

2022〜2024年にかけて、VRChatでは「WATBT(We Are The Best Team)」を中心に、VR手話学習イベントが活発に行われていました。

しかし、2025年現在では運営方針の変更や講師の脱退などが重なり、VR手話コミュニティは2つのグループへ分岐しています。

以下では、それぞれのグループの現状を分かりやすくまとめます。

VRC 手話ポータル こねくと

2025年から WATBT の運営方針が全面的に見直され、手話関連のイベントであれば誰でも自由に開催できるオープンなコミュニティへと変化しました。

この流れを受けて、新しく誕生したのが 「VRC 手話ポータル こねくと」 です。

こねくとでは、初心者向け・検定対策・交流会など、幅広いVR手話イベントが毎週開催されています。

現在開催されている主なイベント(2025年)
  • 手話検定対策イベント   毎週月曜日 21時~22時
  • VRC 手話べりの集い    毎週月曜日 22時~23時
  • ゆびさき meetup     火曜日   22時~23時
  • ねぎ手話教室       毎週水曜日 21時~22時
  • suiminn’s EchoSaloon 毎週木曜日 23時~24時
  • キンヨゲ!        毎週金曜日 22時~23時
  • 課外学習( JSL )     毎週土曜日 22時~23時

ねぎさんの VR手話教室は今も継続しており、毎回30人以上の参加者が集まる人気イベントになっています。

筆者は VR手話講師としては一度休止し、現在は「手話に触れる機会を増やすイベント」として Bar イベントのsuiminn’s EchoSaloon などを開催しています。

その他には学習者である人でもイベントを開催しており、基本的な表現や交流会を中心に開催しています。

そのほか、学習者自身が企画する自主イベントも増え、より自由で活発なコミュニティになっています。

▼こねくとグループはこちら!▼VRC手話ポータル こねくとグループURL

VRChat 手話サロンなかよし 「 JSL 」公式

「VRChat 手話サロンなかよし」は、2025年に新しく立ち上がった 日本手話(JSL)専門のコミュニティ です。

WATBT からの運営脱退を機に、ラファエル氏が中心となり設立されました。

こねくとが「手話を使う人全般を対象としたコミュニティ」であるのに対し、手話サロンなかよしは“日本手話のみ”を扱う特化型グループ です。

現在では毎日イベントを開催しており、日によって担当者が決まっているそうです。

全く違うグループで具体的な活動は把握してないため、省略とさせていただきます。

▼手話サロングループはこちら!▼手話サロンなかよし URL

VR 手話は日本手話と日本語対応手話どっち使っているの?

VR 手話は日本手話と日本語対応手話どっち使っているの?

現在は日本手話と日本語対応手話どっちも使っています。

WATBT の時にラファエル本が VR 手話で日本手話は難しいため「日本手話をVR内で正確に表現するのは難しいため、日本語対応手話をベースにして教える」という方針をDiscordにて明記していました。

WATBT にて日本手話出来なかった理由
  • VRChat のアバターは表情制御が限定的
    • 眉・目・口などの細かな表情を、現実のように変化させられない。
  • VR機器側の制限
    • コントローラー入力によって表情が決まる仕組みで、微妙な表情は再現不可。
  • 現代の日本の手話学習の主流が日本語対応手話だから
    • 若い世代のろう者や難聴者、学習者の多くが日本語対応手話を使っている。

日本手話は「完全にできない」のかと言えば、多少は可能ですが、どれだけ専用機器(フェイストラッキング・グローブ等)を揃えても現実の手話を100%再現するのは不可能です。

また、専用機器は数万円〜数十万円と高額で、一般のゲーマーが必ずしも導入できる金額ではありません。

現在では手話ポータル「こねくと」では日本手話も日本語対応手話も両方学ぶ体制、一方で手話サロン「なかよし」では日本手話のみ学ぶ体制という感じにグループで分かれています。

ですが、だからと言って片方のみ優勢だからではなく両方ともコミュニケーションの手段として選択としては必要であり、何より言語として大事かと思います。

日本手話と日本語対応手話の問題

近年、SNSなどで「日本手話じゃない」「下手だ」など、日本語対応手話を使う人を批判する発言が増えています。

ろう文化や日本手話の価値を守ろうという動きが目立つ一方、その反動で 日本語対応手話への否定 が強まっている場面も目立ちます。

手話サークルに通っている聴者が、ろう者から叱責されたり、いじめのような扱いを受けたという話も聞くほどです。

こういった事情を手話興味持てた人から見ると少し怖がってしまうだろう…

話を通じればどんな手段でもいいのにね…

ろう学校の授業はどうなっている?

筆者が通っていたろう学校では 手話の授業はカリキュラムに組まれていません でした。

大学進学を重視した教育方針のため、一般教科に時間が割かれていたからです。

そのため、手話について学ぶ機会は少なく、教師はPowerPointやホワイトボード、手話を使って授業していましたが、現実的には 聴覚障がい者の教育スピードはとても遅い と感じました。

卒業してから約10年のため、現在の状況は不明

日本と海外の違いについての筆者の考え

アメリカのろう学校では「手話の授業」がカリキュラムに組まれている話もありますが、筆者は 必ずしも授業に組むことが正解ではない と考えています。

  • 大学進学・社会生活に必要な教養
  • コミュニケーション経験
  • 手話は家庭や友人とも学べる
  • 受け身ではなく「自分から学ぶ姿勢」が語学学習では重要

手話教育そのものよりも、手話を使う環境や考える機会をどう作るか の方が大切だと思っています。

他のろう学校では高校で職業訓練系のカリキュラムが組まれることも多いです。

コミュニケーションの選択肢として自由を

以上、VR手話の仕組み・歴史・問題点、そして筆者の経験と考察でした。

手話は人によって価値観が大きく違うため、ときに衝突や誤解が生まれてしまいます。

しかしお互いに相手の尊重を大事にしながら意見を出し合い、理解し合うことがなにより大事かと思います。

日本手話を使っても、日本語対応手話を使っても良い。

大切なのは、その人が自分の言語で安心してコミュニケーションできること。

筆者は難聴であるが、手話があったからこそ楽しく人と話し、居場所を作れました。

VRでも多くの聴覚障がい者に出会い、自分の人生の支えになる経験をしてきました。

その嬉しさを一人でも多くの人に知ってもらえると幸いです。

また手話を学ぶ上で「なぜ?」を疑問を感じ、より深く学び、僕らと交流することが理解するための進歩だと僕は信じています。

今日はここまでにしたいと思います!

それでは!!良いVRCライフを!

▼参考資料としての使用した一覧です▼

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